私、佐藤賢一(さとう・賢一、75歳)が、ここ数年で一番感動した「食の習慣」についてお話しさせていただきます。
私は長年、建築関係の仕事をしており、体力には自信がありました。しかし、70歳を過ぎた頃からでしょうか。「なんとなく体が重い」「食欲がわかない」「夜、ぐっすり眠れない」といった、いわゆる「加齢による不調」を強く感じるようになったのです。
そんな私が、ある飲み物と出会い、今では趣味の家庭菜園に毎日精を出せるまでになりました。その秘密が、日本の伝統飲料**「甘酒」**です。
1. 「甘いものは敵」だと思っていた私の誤解
正直に言いましょう。私は甘酒が大嫌いでした。 子供の頃、初詣の神社で飲んだ「酒粕(さけかす)」の甘酒の強いアルコール臭と、ベタベタした甘さが苦手だったのです。また、血糖値も気になる年齢ですから、「甘い飲み物なんて体に毒だ」とさえ思っていました。

転機は、昨年の猛暑日でした。 あまりの暑さに食欲が落ち、フラフラしていた私を見かねて、妻がコップ一杯の冷たい飲み物を差し出しました。
「これ、アルコールも入ってないし、お砂糖も使ってない米麹の甘酒よ。一口だけ飲んでみて」
恐る恐る口にすると……。「えっ、これが甘酒?」と耳を疑いました。 すっきりとした自然な甘み、お米の優しい香り。それは私が知っていた甘酒とは全く別物でした。
2. 知っておきたい「二種類の甘酒」――シニアが選ぶべきはどっち?
私が甘酒を習慣にするにあたり、まず徹底的に調べたのが「種類」の違いです。ここは非常に重要ですので、皆さんもぜひ覚えておいてください。
① 酒粕(さけかす)甘酒
- 特徴: 日本酒の副産物である酒粕を水で溶かし、砂糖を加えて作るもの。
- 注意: わずかにアルコールが含まれる場合があり、砂糖を多く使うため血糖値が気になる方には注意が必要です。
② 米麹(こめこうじ)甘酒(私が飲んでいるのはこれ!)
- 特徴: 米と米麹を発酵させて作るもの。
- メリット: アルコール0%、砂糖不使用。 お米が分解されてできる「ブドウ糖」の自然な甘みです。
「senior-kenko.com」の読者の皆様、特に血糖値や血圧を気にされている世代には、断然**「米麹甘酒」**をおすすめします。
3. なぜ「飲む点滴」と呼ばれるのか? その驚異の成分
調べていくうちに、甘酒がなぜこれほどまでに体に良いと言われるのか、その理由が分かりました。成分が、病院で打つ点滴とほぼ同じなのです。
- ブドウ糖: 脳と体のエネルギー源。効率よく吸収されるため、疲労回復が早い。
- ビタミンB群: 代謝を助け、疲れた体と心をリフレッシュさせる。
- 必須アミノ酸: 体内では作れない、筋肉や血を作る大切な栄養素。
- オリゴ糖・食物繊維: 腸内環境を整える「善玉菌」の餌になる。
これほど多くの栄養が一杯に詰まっている。まさに「先人の知恵」が凝縮されたスーパーフードだったのです。
4. 75歳の私に起きた「三つの奇跡」
甘酒を毎朝100ml飲み始めてから、私の体には次のような変化が現れました。
1. 慢性的な「倦怠感」からの解放
以前は、朝起きても「あぁ、体がだるい」と溜息をついていました。しかし甘酒を飲み始めて2週間ほど経った頃、朝の目覚めがすこぶる良くなっていることに気づきました。エネルギーが指先まで行き渡るような、そんな感覚です。
2. 悩みの種だった「頑固な乾燥肌」が改善
シニア世代の悩みである、冬場の肌の痒み。私も脛(すね)が粉を吹くほど乾燥していましたが、肌に潤いが戻ってきました。腸内環境が整うと、肌まで綺麗になるというのは本当だったのですね。
3. 夜の「熟睡感」が変わった
甘酒に含まれるアミノ酸(GABAなど)のリラックス効果でしょうか。夜中に何度も目が覚めることが減り、朝までぐっすり眠れる日が増えました。これが何よりの喜びです。
5. 佐藤流・飽きずに美味しく続ける「秘伝のレシピ」
毎日ストレートで飲むのも良いですが、私は色々と工夫をしています。
① 黄金コンビ「甘酒×トマトジュース」
- 割合: 甘酒1:トマトジュース1
- 効果: トマトのリコピンと甘酒の栄養が合わさり、最強の健康ドリンクになります。見た目も綺麗で、さっぱりと飲めます。
② 寒い朝に「生姜(しょうが)甘酒」
- 作り方: 温めた甘酒に、すりおろした生姜を少々。
- 効果: 飲んだ瞬間から指先までポカポカになります。冷え性の妻も大絶賛しています。
③ デザート代わりに「甘酒ヨーグルト」
- 作り方: 無糖ヨーグルトに甘酒を適量かけるだけ。
- 効果: 前回の記事で紹介されたオートミールをここに加えれば、もうこれだけで完璧な朝食です。
6. 購入時にチェックすべき「ラベルの裏側」
スーパーに行くと多くの商品が並んでいますが、私が選ぶ基準はたった一つです。
原材料名に「米、米麹」以外の余計なもの(砂糖、保存料など)が入っていないこと。
これさえ守れば、素材本来のパワーを最大限に取り入れることができます。最近は常温保存できるパック入りのものも多いので、備蓄としても便利ですよ。
7. 終わりに:70代、80代は「人生の収穫期」
かつての私は「もう年だから、何をやっても手遅れだ」と消極的になっていました。しかし、甘酒という一杯の飲み物が、私の体力を呼び戻し、心に火をつけてくれました。
今では家庭菜園で育てたトマトを使い、自家製甘酒ドリンクを作って近所に配るのが楽しみの一つです。

「senior-kenko.com」の読者の皆様。健康は、高価な薬や激しい運動だけで手に入るものではありません。キッチンにある、日本人が昔から大切にしてきた食材の中に、答えがあることが多いのです。
まずは明日から、コップ一杯の甘酒を始めてみませんか? 半年後のあなたは、今よりもっと元気に笑っているはずです。
共に、健やかで輝かしいシニアライフを歩んでいきましょう。


コメント